インドっぽいリズム

サビ猫が窓際で寝ている

引き続きリズムについてあれこれ書きます。毎回、こんな事を書きたいなというものはあるんですが、それをどういうタイトルにして、どういう構成で、どういう文体でとか考えていたら、まあ進まないこと。そのため、こんな雑なタイトルと導入になりました。ご容赦ください。

KONNAKOL ≒ ボイパ

前回紹介したコナッコルですが、大雑把に言えばインドのボイスパーカッションです。ボイスパーカッションを大雑把に言えば口ドラムです。口ドラムを大雑把に言えば、ドゥツパツドゥドゥンパツみたいに歌うやつです。ただ、聴いた方は分かるかと思いますが、コナッコルはドゥツパツドゥドゥンパツと歌いません。なぜなら、コナッコルはドラムではなくムリダンガムというパーカッションの音を口真似しているからです。

ここまで書いたところで、ムリダンガムのアルファベットの綴り何だっけ?と思って検索してみたら、「響け!情熱のムリダンガム」という映画が出てきました。何これ、面白そう。

よく見たら、神奈川での公開は2〜3日前に終了していました。知らなかった。その前に、2018年に東京国際映画祭で「世界はリズムで満ちている」というタイトルで上映されていたようです。そのタイトルは見覚えがあるようなないような…まあ、知らないのと同義ですね。

こうして図らずも、僕の情報量の薄さが露呈してしまいましたが、広く浅くをモットーにやっております。気にしないでください。何の話だっけ。

KONNAKOL ≒ ラップ

そう、コナッコルの話でした。いえ、その前にアルファベットの綴りはMridangamでした。
さて、上述したように、ムリダンガムという両面太鼓の音を口であらわしたものがコナッコルです。楽器の演奏法を口伝で伝えていくというやり方は、世界各地で見られますが、コナッコルが独特なのは、それ自体が演奏法として発展してきた事なのではないかと思います。そして現代では伝統音楽の枠組みからも飛び出して、ラップにまで広がっています。やはり百聞は一見にしかずです。こちらをご覧ください。

ムリダンガム奏者のViveick Rajagopalanという方が、ヒップホップのミュージシャンとコラボして生まれたプロジェクトです。何の違和感もなくラップに溶け込んでいます。カッコいい。そして、冒頭や曲中で何度も歌われるコナッコルのリズムが、インドっぽいなぁと思うわけです。ようやくここからが本題です。

数の増減

冒頭で歌われているフレーズはこんな感じです。

タドンタカタキタタドンタカディナタドンタキタタドタドタ

やはり文字だけでは無理ですね。もしかしたらイケるかもと思った僕が浅はかでした。譜面にします。譜面が読めないという方には申し訳ありませんが、しばらくお付き合いください。

TaDhomの冒頭のフレーズの譜面

どうでしょう。
これを見てインドっぽいリズムだなぁ、というのが分かるでしょうか。僕だったら分からないと思うので、もう少し説明します。

まず最初の2拍。ここは、フレーズの塊で分けると「タドン」と「タカタキタ」に分かれます。さらに音の長さで見れば「タドン(3)」と「タカタキタ(5)」となっています。合わせて16分音符が8個、つまり2拍という事ですね。

TaDhomの1〜2拍目の譜面

ここまで大丈夫でしょうか?もし、辛くなったら、ここから先も辛くなるという事だけ了承して頂いて、先に進んでください。ページを閉じるのだけはおやめください。

続いて3〜4拍目。ここもフレーズの塊と音の長さで分けると「タ ドン(4)」と「タカディナ(4)」となっています。4+4=8、つまり2拍。

TaDhomの3〜4拍目の譜面

このまま続けます。2小節目の1〜2拍目も同様に見てみると、「タ  ドン(5)」と「タキタ(3)」という形になっています。同じく5+3=8で2拍です。

TaDhomの2小節目1〜2拍目の譜面

つまりフレーズの長さが、3+5 4+4 5+3という風に推移しているのが分かるかと思います。この数字の増減の仕方がインドっぽいなぁと思うわけです。伝わったでしょうか。

「じゃあ、最後の2拍は何?」と思うかもしれません。

TaDhomの2小節目3〜4拍目の譜面

僕もそう思いましたが、上手い解釈が思いつきませんでした。何事も論理的に解決できれば良いというわけではありません。何かカッコイイから最後の2拍はこうなった、という事でもいいのではないでしょうか。ただ、何か上手い説明の仕方を思いついた方は教えてください。その際はこの段落すべて書き直します。

まだ続く

まだ書きたい事があるのですが、長くなりそうなので一回終わります。普段あまり喋らないのに、文字になるとお喋りになっているようで、不思議なものです。

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