スティックの巡り合わせ
「スティックってどういうの使ってるの?」 大学のジャズ研に入りたての頃、トランペ…
ちょっとドラムに興味あるんだけど。。。という人に向けて、実際に僕がドラムやってて良かったなと思ったことを書きたいと思います。やっぱり、面白い!楽しい!と言ってるだけでは伝わりませんよね。実体験として、こんな良い事があるよーといった事を伝える事ができたら、もっと興味が湧いてくるんじゃないかと。興味が湧いてしまえばこっちのものなんじゃないかと。そう思ったわけです。
うーん、何だろう…
ドラムやってて良かった事…
改めて考えてみると、ぜんぜん出てこない。20年以上ドラムやっているはずなんですけどね。何か思いついても、別にドラムじゃなくても良いしなぁとか思ったりして。段々、みんな何が良かったと思っているんだろうとか考え始めちゃって。とうとうネットで「ドラムやってて良かった事」を検索しちゃって。
ーリズム感が良くなる
違う楽器でも練習してたら良くなるしなぁとか、ダンスやスポーツでもそれは言えるよなぁとか思ったり。
ー良い運動になる
僕はわりと省エネタイプなので、ドラム叩いても運動してる感じはあまり…ダンスやスポーツの方が運動量は多いよなぁとか思ったり。
ーストレス解消になる
大きな音を出してストレス解消!ってピンとこなくて。体を動かしてという事なら、ダンスやスポーツの方が…って、気づいたらドラムじゃない事をお勧めしてみたり。
ドラムって面白いんですけどね。よくよく考えると「ドラムだから」って事でもないのかとか思ってしまって。楽しいんですけどね。考えすぎですかね。
じゃあ、ドラムを始めてから変化した事を書くのはどうだろう。こんな変化があったよーという実例を知ってもらえば、もしかしたら興味も持ってくれるかもしれない。と思い至りました。これなら事実ですし、書けそうな気がしてきました。
ー音楽の聴こえ方
ドラムを始める前は、曲を聴いても「歌7割・その他3割」みたいな聴こえ方だったと思います。さらにこの「その他」は、ギターやらベースやらドラムやらがごちゃ混ぜになった「その他」です。要は「なんか鳴ってる」くらいの感覚だった気がします。それが段々、ドラムの音が分かるようになり、シンバル・スネア・バスドラの区別がつくようになり、ベースやギターの音も分かるようになり…と聴こえてくる音が分離していきました。こんなに色んな音が鳴ってたんだなぁと。
ー人との関わり
学生時代、どちらかと言えば僕は陰な方だったのですが、ドラムを始めてからは陽な人とも仲良くなったり。ドラムをやってなかったら絶対に交流することはなかっただろうなぁ、と思う事はちょこちょこありました。それが20年以上続いた結果、今周りにいるのは「ドラムをやってなかったら交流することはなかっただろう人たち」ばかりです。良いんだか悪いんだか。
ー脳の構造
急に小難しいことを書いてしまいました。本で読んだのですが、楽器経験者と未経験者では、音楽を聴いた時に反応する脳の場所が違うらしいです。ピアニストの場合、ピアノ演奏を聴いた時に、実際に指が動いてなくとも指の運動領域が反応しているみたいな。僕も音楽を聴くとドラムの演奏イメージを浮かべてしまうので、きっと脳内では手足が動き回っています。ドラマー脳になっているんじゃないかと。
とりあえず、ドラムを始めたら行動の端々が変わるのは間違いありません。電車で自分の膝を叩いたり、食事中に箸でコップを叩いたり、授業中に貧乏ゆすりでビート刻んだり、歩きながら口でドラムを歌い出したり。行儀は悪いかもしれませんが楽しそうですよね。
最終的に「楽しそうですよね」とか書いてしまいましたが、好きな理由なんてそんなものです。面白い・楽しいで十分伝わります。この数日で宗旨替えしました。
という事で、ドラムって面白そう・楽しそうと思ったら始めてみてはいかがでしょうか。蝶の羽ばたき以上の変化はあると思います。